このページでは、特定技能2号「製造業」評価試験の第8回として、統計的品質管理(SQC)の基本について問題を5問ときましょう。数字がでてきますが、むずかしくないのでだいじょうぶです。
問とい1
データの「平均」とは、何ですか?
🇵🇭 タガログ語:Ano ang “mean (average)” ng data?
🇳🇵 ネパール語:डेटाको “माध्य (औसत)” भनेको के हो?
- いちばん大きい数
- いちばん小さい数
- ぜんぶのデータをたして、個数でわった数
- まんなかの数
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こたえ:3
平均値(算術平均)は、ぜんぶのデータをたして、データの個数でわった数です。
式:平均 = (x₁ + x₂ + … + xₙ) ÷ n
れい:10, 20, 30のへいきん=(10+20+30)÷3=20
ちなみに、まんなかのデータは「中央値(メジアン)」、いちばん多いデータは「最頻値(モード)」といいます。
平均値は、データのまんなかあたりをあらわす「代表値」のひとつです。
問とい2
データのばらつきをあらわす「標準偏差」を、記号で何とかきますか?
🇵🇭 タガログ語:Sa anong simbolo isinusulat ang “standard deviation” na nagpapakita ng pagkakaiba-iba ng data?
🇳🇵 ネパール語:डेटाको फरक देखाउने “मानक विचलन” लाई कुन प्रतीकले लेखिन्छ?
- μ(ミュー)
- σ(シグマ)
- π(パイ)
- Ω(オメガ)
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こたえ:2
標準偏差は、ギリシア文字の σ(シグマ)であらわします。
σは、データが平均からどのくらいばらついているかをあらわす数字です。
- σが小さい:データが平均のちかくにあつまっている(ばらつき小)
- σが大きい:データがひろくちらばっている(ばらつき大)
ちなみに、μ(ミュー)は母集団の平均をあらわす記号です。
「6σ(シックス・シグマ)」は、不良率を100万分の3.4いかにする品質管理の方法です。
問とい3
正規分布では、平均±3σの間に、全体のおよそ何パーセントのデータが入りますか?
🇵🇭 タガログ語:Sa normal distribution, halos ilang porsyento ng data ang nasa loob ng mean ±3σ?
🇳🇵 ネパール語:सामान्य वितरणमा माध्य ±3σ को बीचमा करिब कति प्रतिशत डेटा पर्छ?
- 50%
- 68%
- 95%
- 99.7%
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こたえ:4
正規分布(つりがね型のばらつき)では、つぎのルールがあります。
- 平均±1σ:およそ68.3%のデータ
- 平均±2σ:およそ95.4%のデータ
- 平均±3σ:およそ99.7%のデータ
つまり、±3σの外にでるのは、ぜんたいの約0.3%だけです。
これが、管理図のUCL/LCLを平均±3σにきめる理由です。3σの外にでたら、「異常かも?」とかんがえて、原因をしらべます。
問とい4
工程のちからを数値化した「工程能力指数 Cp」が大きいと、どういういみですか?
🇵🇭 タガログ語:Kung malaki ang “process capability index Cp”, ano ang ibig sabihin nito?
🇳🇵 ネパール語:”प्रक्रिया क्षमता सूचकांक Cp” ठूलो भयो भने यसको के अर्थ हो?
- 不良がおおい
- ばらつきが大きい
- 工程のちからがたかく、品質が安定している
- 生産量がすくない
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こたえ:3
Cp(工程能力指数)は、工程のちから(品質の安定さ)を数値であらわしたものです。
式:Cp = (USL − LSL) ÷ 6σ
(USL=規格上限、LSL=規格下限)
目安:
- Cp ≧ 1.33:工程能力はじゅうぶん(よい状態)
- Cp ≧ 1.00:ぎりぎりOK
- Cp < 1.00:工程能力が不足、改善がひつよう
Cpがおおきいほど、ばらつきが小さく、規格の中にぴったりおさまっている、ということです。
問とい5
あるきかいがつくる部品の平均が100mm、σが0.5mmのとき、大たいの部品(約99.7%)は、どの範囲におさまりますか?
🇵🇭 タガログ語:Kung ang average ng isang makina ay 100mm at σ ay 0.5mm, sa anong hanay magkakasya ang halos lahat ng parts (about 99.7%)?
🇳🇵 ネパール語:कुनै मेसिनले बनाउने पार्ट्सको माध्य 100mm र σ 0.5mm भएमा लगभग सबै पार्ट्स (करिब 99.7%) कुन दायरामा पर्छन्?
- 99.5mm〜100.5mm
- 99.0mm〜101.0mm
- 98.5mm〜101.5mm
- 95.0mm〜105.0mm
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こたえ:3
約99.7%のデータは、平均±3σの範囲に入ります。
けいさん:
- 平均 − 3σ = 100 − (3 × 0.5) = 100 − 1.5 = 98.5mm
- 平均 + 3σ = 100 + (3 × 0.5) = 100 + 1.5 = 101.5mm
なので、99.7%の部品は98.5mm 〜 101.5mmのあいだにおさまります。
この計算は、品質管理でよくつかいます。規格値(たとえば許容差±2mm=98〜102mm)とくらべて、不良品がでないかチェックします。
まとめ
第8回のポイントは、統計のきほんです。
- 平均=データのたし算÷個数
- σ(シグマ)=ばらつきの大きさ
- ±3σで約99.7%のデータ
- Cp≧1.33で工程能力じゅうぶん
- σ×3でばらつきの範囲がわかる
次回(第9回)は「QCサークル・PDCA」です。

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