養殖ようしょく・栽培漁業さいばいぎょぎょうの基礎きそ
養殖業は水産物の安定供給に不可欠な産業で、日本ではマダイ・ブリ・カキ・ウナギなどの養殖が盛んです。
【問題もんだい1】
海面養殖(イケス養殖)における水質管理で最も重要な項目として正しいものはどれですか?
1.水の色のみ
2.溶存酸素量・水温・塩分濃度・アンモニア濃度などの定期的な測定と管理
3.水の量のみ
4.見た目の透明度
【正解】2
【解説】海面養殖では溶存酸素(低下すると酸欠死)・水温(生育と疾病に直結)・塩分・アンモニア濃度(過密飼育で上昇)などを定期測定し、適切な環境を維持することが養殖魚の健康管理の基本です。
【問題もんだい2】
養殖魚の疾病予防として正しいものはどれですか?
1.病気が出てから薬を使う
2.適切な飼育密度の維持・水質管理・ワクチン接種・定期的な健康観察による予防
3.薬を常時投与する
4.病魚は放置する
【正解】2
【解説】養殖魚の疾病予防では過密飼育を避け(密度管理)、水質を適切に維持し、ワクチン接種を行い、日常的な健康観察で異常を早期発見することが、薬剤使用を最小限に抑えた予防的管理の基本です。
【問題もんだい3】
陸上養殖(陸上水槽での養殖)のメリットとして正しいものはどれですか?
1.コストが低い
2.水質・水温・酸素を完全制御でき病気・天候リスクが低く通年安定生産が可能
3.海流の影響を受ける
4.初期投資が不要
【正解】2
【解説】陸上養殖は閉鎖循環システムにより水質・水温・溶存酸素を完全に制御でき、赤潮・台風・病原体等の外部リスクを遮断して通年安定生産が可能です。初期コストは高いですが近年急速に普及しています。
【問題もんだい4】
養殖に使用する飼料(えさ)の管理として正しいものはどれですか?
1.腐敗した飼料でも使える
2.飼料の新鮮さを維持し適切な量を給餌して残餌による水質悪化を防ぐ
3.できるだけ多く与える
4.飼料の種類は問わない
【正解】2
【解説】養殖飼料は新鮮さを保ち(腐敗飼料は病気の原因)、魚の食欲・成長段階に応じた適切な量を給餌することが重要です。過剰給餌は残餌による水質悪化・富栄養化を引き起こします。
【問題もんだい5】
GAP(Good Aquaculture Practice:適正養殖規範)について正しいものはどれですか?
1.GAP認証は不要
2.養殖の環境・衛生・動物福祉・食品安全を総合的に管理する国際的なガイドラインと認証制度
3.魚の見た目の管理のみ
4.価格管理のシステム
【正解】2
【解説】GAP(適正養殖規範)は環境への影響・水質管理・飼料・薬品使用・食品安全・労働者の安全など養殖業のあらゆる面を評価する国際的な規範・認証制度で、輸出市場での競争力にも影響します。

コメント