船舶せんぱくの推進すいしんシステム
船舶の推進システムは主機関(エンジン)・軸系・プロペラから構成される基幹設備です。
【問題もんだい1】
大型船舶の主機関として主に使用されるエンジンの種類として正しいものはどれですか?
1.ガソリンエンジンのみ
2.大型ディーゼルエンジン(低速2サイクルまたは中速4サイクル)
3.蒸気エンジンのみ
4.電気モーターのみ
【正解】2
【解説】大型商船の主機関は燃費効率と出力密度に優れた大型低速2サイクルディーゼルエンジン(プロペラと直結)または中速4サイクルディーゼルエンジン(減速機経由)が主流で、最大出力は数万〜数十万kWに達します。
【問題もんだい2】
可変ピッチプロペラ(CPP)の特徴として正しいものはどれですか?
1.ピッチが変わらない
2.プロペラ翼の角度(ピッチ)を変えることで主機回転数を一定に保ちながら推力・船速を制御できる
3.後退できない
4.燃費が悪い
【正解】2
【解説】可変ピッチプロペラはプロペラ翼の角度を変化させることでエンジン回転数を一定に保ちながら推力・前後進を制御でき、RORO船・フェリー・砕氷船など頻繁な速度変更・後退が必要な船種に多く採用されています。
【問題もんだい3】
バルバスバウ(球状船首)の目的として正しいものはどれですか?
1.見た目のため
2.船首波と逆位相の波を発生させて造波抵抗を低減し燃費を改善する
3.エンジンを収める
4.錨を格納する
【正解】2
【解説】バルバスバウ(球状船首)は船底部の水中に突き出した球状の船首部分で、船首波と逆位相の干渉波を発生させて造波抵抗を低減します。燃費改善(数〜10%)に貢献し大型商船に広く採用されています。
【問題もんだい4】
船舶の軸系(プロペラシャフト)の海水潤滑軸受(船尾管軸受)の管理として正しいものはどれですか?
1.点検不要
2.定期的な肉厚測定・摩耗量確認と規定以上の摩耗では交換が必要
3.油脂のみ管理
4.新品のまま使用
【正解】2
【解説】船尾管軸受(スターンチューブ軸受)はプロペラシャフトを支える重要軸受で、海水潤滑式の場合はゴム・樹脂系軸受材の摩耗を定期的に測定(ドック時の計測)し規定値を超えた場合は交換が必要です。
【問題もんだい5】
LNG(液化天然ガス)燃料船の特徴として正しいものはどれですか?
1.CO2排出が増える
2.SOx・NOx・PMをほぼゼロに削減でき環境規制に適合した次世代燃料船
3.燃料コストが高い
4.技術が未成熟
【正解】2
【解説】LNG(液化天然ガス)燃料は硫黄分をほぼ含まないためSOxをほぼゼロに、NOxも30%以上削減でき、CO2も重油比で約20%削減できます。SOx規制強化に対応したクリーンシッピングの主要技術として急速に普及しています。

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